ぱっとみ映画感想ブログ

    1999年までの映画 特化型ブログです

鳥(1963)

 

 

 

 

 

映画『鳥(1963)』のデータ

題名 鳥(The Birds)
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 ロッド・テイラー、ティッピ・ヘドレン、ジェシカ・タンディ
上映時間 119分
制作年 1963年
制作国 アメリカ

 

 

映画『鳥(1963)』のあらすじ

裕福で自由奔放な女性メラニーは、ペットショップで出会った男性ミッチに興味を持ち、彼の住む海辺の町ボデガ・ベイを訪れる。軽い悪戯のつもりでミッチにちょっかいをかけていると、一羽のカモメに襲われ怪我をしてしまう。

やがて町のあちこちで、人がカモメやカラスに襲われる事件が起きはじめる。ミッチの家でも煙突から大量のスズメが入り込み、家族が襲われる。鳥たちは次第に数を増やし、無差別に人間を攻撃するようになる。

学校や家の中までもが安全ではなくなり、町は恐怖に包まれる。人々は原因を探ろうとするが明確な理由は見つからない。メラニーとミッチ、その家族は鳥の襲撃に耐えながら身を守る。鳥の攻撃は止む気配を見せず、緊張が高まっていく。

ラジオからは全米に向けてボデガ・ベイで起こっている出来事を放送する声が流れ、ボデガ・ベイが隔離されていることが分かる。

やがてミッチらは静まり返った町を去る決意をし、鳥たちを刺激しないよう慎重に立ち去る。鳥たちはそこに残り、不気味な沈黙が物語を締めくくる。

 

 

映画『鳥(1963)』の予告編

www.youtube.com

 

 

映画『鳥(1963)』の感想

大量の鳥が人を襲ってくる超有名パニック映画。

動物パニック映画の原点とも言える作品で、聖書の黙示録の一節を唱えながら世紀末を叫ぶ老人や、よそ者の主人公に対して「あなたが来てから事件が起きたのよ。みんなあなたのせいだと言ってるわ!あなたが悪魔なのよ!」と理屈にもならないことを叫びたてる住民など、パニック映画の定番がすでにここに見られる。

そして音楽らしい音楽が流れないところも注目に値する。

 

大量の鳥が襲ってくる特撮映像こそ今見るとチープだけれど、それでもあれほど大量の鳥を使って撮影するなんて「どうやって撮ったんだろう」と思う場面も多い。

どうやら鳥の模型か剥製と、本物の鳥と、鳥の合成映像を混ぜて撮影しているように見受けられるけれど、ラストで主人公たちが車で町を出るシーンでは、奥の方の鳥の群れがちゃんと動いていた。

沢山の鳥を集めても、鳥が言うことを聞くとは思えないし、他の動物と違って飛んでしまえばいなくなってしまうわけなので、やっぱりどうやって言うことをきかせたのかな、と思う。

 

それから派手めの特撮シーンだけでなく、例えば映画冒頭で主人公のメラニーがサンフランシスコの町を闊歩していて、一旦姿が看板に隠れ、また現れてペットショップに入っていくというシーンでは、よく見ると看板より前はロケ、看板の後はスタジオセットになっているのが分かる。

それが流れるようなカメラワークと、つなぎ目の自然さと、さらにはメラニーが店に入ろうとすると現れるヒッチコックの姿に気を取られたりもするから、ロケからセットに変わったことが気が付きにくい。ジーっと見ていると「セットに変わったな」って分かるけど、軽く眺めていると気が付かないくらい自然。

やっぱり昔の映画は面白い。

 

 

主演のひとりロッド・テイラーはあの傑作『タイムマシン(1960)』で、超未来へ旅立ったジョージ役のお方。田舎の男前、って感じの俳優。

主演女優はヒッチコックが惚れこんで、えらく執着したらしい無個性美人女優ティッピ・ヘドレン。今回改めて見直したら、あら、往時のいしだあゆみじゃん。アメリカのいしだあゆみ。彼女があのメラニー・グリフィスのお母さんだったと今回知った。

 

映画冒頭、新聞社の社長令嬢にしてお高く留まった自信満々のメラニーと、弁護士だか何だか知らないが、田舎のハンサムのくせにやけに男前ぶったミッチとの ”いかした会話の恋の駆け引き” みたいなのが延々と続くから、「け」とか思いながら見てたもんで、メラニーが鳥に襲われたときは「ざまあw」とか思った。

だってさほど寒そうでもないのにミンクかなにかの毛皮を着てるんですよ! 嫌な女でしょう。しかもつんとすまし顔で金髪なんですよ! わたしゃ地元で女教師をしていたアニーの方がサバサバしててタイプでしたよ。だいぶ未練がましい女でしたけども。  

・・・と偏見に満ち満ちたことを書いてしまったが、中盤以降は鳥が大量に襲ってくるから、二人ともくだらない駆け引きごっこ、男前女前ごっこをしている余裕がなくなってきて、パニック映画として結構楽しめるようになる。

 

とはいえ本音を言えばだいぶ素朴な合成だし、昔見た時より恐怖感も感じず。

いい映画は技術がなくても時を超えて感動を与えるものなので、今作はイマイチな出来と言っていいと思う。映画史の重要作品として鑑賞するという態度が、今から見る人にとっては正解でしょう。

 

教訓として、夜中に鳥に襲われるミッチ達を見て、「そうだ人間は灯りがないと不安が増強されて余計にパニクってしまうだろうから、非常時用の照明器具を買おう」と思いついて、停電すると自動で点灯する照明器具を購入しました。

 

 

鳥 (吹替版)

鳥 (吹替版)

  • ロッド・テイラー
Amazon

 

【関連記事】

www.pattomi-eiga.com

www.pattomi-eiga.com

www.pattomi-eiga.com

www.pattomi-eiga.com