
映画『第十七捕虜収容所(1953)』のデータ
題名 第十七捕虜収容所(Stalag 17)
監督 ビリー・ワイルダー
出演 ウィリアム・ホールデン、ドン・テイラー、オットー・プレミンジャー、ピーター・グレイブス、ロバート・ストラウス、ハーヴェイ・レンベック
上映時間 120分
制作年 1953年
制作国 アメリカ
映画『第十七捕虜収容所(1953)』のあらすじ
第二次世界大戦中のドイツにある捕虜収容所から、連合国軍側の捕虜が脱走を企てるが、実は同じ棟にナチスのスパイがいて、計画がすべて筒抜けだった。
スパイがいるとも気づかず計画を立てる一行だったが、そのうち何かがおかしいと気づき始める。そしてそのスパイの疑いをかけられたのが一匹狼で嫌われ者のセフトンだった。
仲間たちにリンチにあったセフトンは、本物のスパイとその手口を喝破する。そして最後は脱走に成功する。
映画『第十七捕虜収容所(1953)』の予告編
映画『第十七捕虜収容所(1953)』の感想
刑務所や収容所からの脱走映画はたくさんあって、名作も多い。これはその中の一本と言っていい素晴らしい出来だった。ややコメディタッチなのも楽しく、文句なく面白い。
脱出ものとして面白いだけじゃなく、収容所内の人間模様が複雑で、味方であるはずのアメリカ兵捕虜同士のいざこざ、捕虜と一見仲が良くて話の分かりそうな収容所の軍曹、やたらと女好きで陽気なアニマルとハリーなど、多彩な登場人物が出てきて全く飽きさせない。
監督は数々の名作傑作を物にしてきた名匠ビリー・ワイルダー。
主演のウィリアム・ホールデンは、この映画でアカデミー主演男優賞を受賞した。
実際ウィリアム・ホールデンは、今作では甘さの全くない一筋縄ではいかないキャラクターを、説得力を持って演じていた。
収容所にいるにも拘らず物資をやたらと溜め込んで、収容所内では相当リッチでがめつい。そのため皆に嫌われ、スパイだと疑いをかけられている状況なのに、自己弁護を全く行わず、むしろより疑われるような行動や発言をしたりする。
善ではない。でも悪でもない。そんな役柄がキマッていた。
対照的に登場するのがドン・テイラーで、こちらは超甘いマスクの超二枚目。
この映画には女なぞいくらも出てこないし、女の客を期待できる題材でもないのに、甘い。
やっぱ興行というものは、ああいう二枚目スターを出して客引きしないといけないのか。いらないのに。『大脱走』とかオンナ受けするような二枚目出てたかなあ。今度そういう視点で見直してみよう。
そしてキーパーソンになるプライスは、『スパイ大作戦』(トム・クルーズの『ミッション:インポッシブル』の元ドラマ)で、ジム・フェルプスを演じたピーター・グレイブス。今作はデビュー間もない出演で、見た目も若くて、こちらもカッコいい。
でも個人的には、ウィリアム・ホールデン>>>>ピーター・グレイブス>>>>ドン・テイラーですね。
