
- 映画『ヘンリー八世の私生活(1933)』のデータ
- 映画『ヘンリー八世の私生活(1933)』のあらすじ
- 映画『ヘンリー八世の私生活(1933)』の一場面(夜這いシーン)
- 映画『ヘンリー八世の私生活(1933)』の感想
映画『ヘンリー八世の私生活(1933)』のデータ
題名 ヘンリー八世の私生活(The Private Life of Henry VIII)
監督 アレクサンダー・コルダ
出演 チャールズ・ロートン、マール・オベロン、ウェンディ・バリー、エルザ・ランチェスター
上映時間 97分
制作年 1933年
制作国 イギリス
アカデミー賞 男優賞(チャールズ・ロートン)
映画『ヘンリー八世の私生活(1933)』のあらすじ
イングランド王ヘンリー八世の2番目の王妃アン・ブーリンが反逆罪で処刑される。ところがヘンリーはアンの死を悲しむ間もなく次の妃探しをはじめる。
3番目の妃にジェーン・シーモアをめとる。ヘンリーにとって唯一正式な男子を産むが、彼女は難産で死亡する。
4番目の妃にはアン・オブ・クレーヴズをめとるが、実物のアンが肖像画と違っていたため「肖像画に騙された!」と不満を抱く。アンはカードでヘンリーをこてんぱんにやっつけ、2軒の屋敷と年4000ポンドの年金を手に入れ、結婚は破綻する。
5番目の妃にはキャサリン・ハワードをめとるが、彼女は若く奔放で、自分の愛人を秘書に据え、不貞を働き姦通罪で処刑される。
やがてヘンリーは、寄る年波には抗えず気力や体力の衰えをみせはじめる。そこへ4番目の妃アン・オブ・グレーブスが訪ねてくる。泣き言を言うヘンリーに対し、アンは「若くもなく、美しくもない、いい人と結婚しなさい」と言ってキャサリン・パーを紹介する。
そしてヘンリーは6番目の妃 キャサリン・パーと結婚する。キャサリンはまるで母のように口やかましくヘンリーを世話し、ヘンリーは「”悪妻”が一番良かった」と回想する。
映画『ヘンリー八世の私生活(1933)』の一場面(夜這いシーン)
映画『ヘンリー八世の私生活(1933)』の感想
16世紀前半に王位につき、離婚したくてカトリック教会と決別し、新たに英国教会を設立して、王妃を6人もとっかえひっかえしたことで有名なイングランド王ヘンリー八世の「私生活」を、それも彼の結婚と女性関係”だけ” を描いたユーモラスな作品。
ヘンリー八世だって国内秩序を強化したり、海軍を育成して国威を高めたり、ちゃんと国民の利益になる政策もやっているけれど、そういう歴史の授業で習うような彼の歴史的偉業とか政策などは、この映画ではほとんど描かれない。
ヘンリー八世自身は肥満体の大きな体で、食欲旺盛、性欲も強かったらしく女好きで、でもユーモラスで憎めない王として描かれている。
これを演じたのがイギリス映画界の名優チャールズ・ロートンで、その彼の怪演も見もの。ヘンリー八世本人かと思う程のそっくりぶりで、特に登場シーンは必見。一番有名な肖像画にそっくり瓜二つだったもんで、思わず吹き出してしまった程。
※肖像画の写真はこちらを参照のこと
もうこれだけで「観て良かった」って思うほどそっくりだった(ただし、すぐにチャールズ・ロートンにしか見えなくなる)。
彼はこの役で米アカデミー男優賞を受賞した。
6人もいる王妃の一人、4番目のアン・オブ・グレーヴズを演じたのが、ロートンの妻でのエルザ・ランチェスター。私の贔屓の女優さんで、今回もチャーミングな女性として演じていて、めっちゃカードが強くて、ヘンリー八世から金を巻き上げていた。
この二人、ちょいちょい共演してる。
この映画は、ハリウッド映画に対抗できず低迷していたイギリス映画を一躍国際市場に進出させた作品でもあって、ヒッチコックと共に30年代以降のイギリス映画の発展に寄与した、イギリスにとっては重要な作品でもある。
ちなみに日本では未公開。当時の大日本帝国は天皇陛下万歳だったので、好色家の国王を描いた作品など公開できなかったらしい。
※映画は白黒ですが、Youtubeにカラーライズ版(全編)がアップされています
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