
映画『地上最大のショウ(1952)』のデータ
題名 地上最大のショウ(The Greatest Show on Earth)
監督 セシル・B・デミル
出演 ベティ・ハットン、コーネル・ワイルド、チャールトン・ヘストン、ドロシー・ラムーア、ジェームズ・スチュアート
上映時間 152分
制作年 1952
制作国 アメリカ
アカデミー賞 作品賞
映画『地上最大のショウ(1952)』のあらすじ
サーカスのことしか頭にない仕事の鬼ブラッド。ブラッドには花形ブランコ乗りの恋人ホリーがいるが、いつもサーカスを優先させて恋など二の次、三の次だ。
採算が取れない地方巡業を禁止されそうになったブラッドは、なんとしてでもフルシーズンの巡業を成功させるべく、女たらしで問題児の花形ブランコ乗りであるセバスチャンを招くことにする。
ゲストスターであれば当然、主役の中央ブランコはセバスチャンだ。長年中央を狙ってきたホリーは面白くないが、仕方なくセバスチャンに譲ることになる。
ホリーは実力で中央ブランコを勝ち取ろうと、手に汗握るブランコ・バトルをセバスチャンと本番中に繰り広げ、そのせいもあって興行は大成功する。
一座は列車で全国を興行してまわる。その間、ブラッド、ホリー、セバスチャンの三角関係、そこに象使いのエンジェル、エンジェルに首ったけのクラウス、妻を安楽死させて逃亡中のピエロのバトンズが加わり、サーカス一座の人間模様が描かれる。
映画『地上最大のショウ(1952)』の予告編
映画『地上最大のショウ(1952)』の感想
始まりから終わりまで、これでもかと続くサーカスの映像が圧巻。
楽屋裏から本番のショーまで、団員たちの生活、動物たちとの触れ合い、人間関係、恋模様など、サーカスとそれに携わる人々の生活を隅々まで描いていて、簡単に言うとミュージカルのサーカス版という感じ。
俳優陣も豪華だし、お金もかかってそうだし、かなり力の入った大作で、これを監督したのは、私も大好き『サムソンとデリラ(1949)』や、あの超大作『十戒(1956)』を制作したスペクタクルの巨匠セシル・B・デミル。
大スターであるチャールトン・ヘストンが目立つけど、同じく大スターのジェームズ・スチュアートもひっそりと出ている。
なぜ ”ひっそり” なのかというと、ずーっとピエロのメーキャップで出てくるから。しかも彼の素顔は写真でしか登場しない。これにはびっくり。
さらにストーリーも驚くことに、最後の最後でいきなりパニック映画と化して、かなりシリアスな展開になっていく。前半の雰囲気からすると、とても意外な展開。
とはいえそこはアメリカ、ハリウッド。ぜんぜん深刻にならなくて、すぐに陽気なお気楽展開になって大団円。
出てくる人物も基本的には善人ばかり。悪いやつかな?と思わせる人物も、最終的にはイイヤツぶりを発揮して、やっぱり心底悪い奴は一人も出てこない。さすが、安心安全のハリウッド映画というところ。
こうして書いていると結構面白そうだけど、これがなんと150分もあって延々とサーカス・シーンが続くので、見ていてやや辛かった。
途中からずーっとサーカス、サーカス、サーカスで、サーカスの時間帯が長すぎた。私のように実際のサーカスを見に行ったことがなくても、行った気分になれるほど。
つまりこの映画は、サーカスという興行そのものが主題なのだと思う。
思うけど、やっぱりだいぶ長いので、サーカスはあくまで舞台設定として割り切って、延々続くサーカス・シーンは思い切ってバッサリカットして、もっと人間ドラマの方の比重を大きくして、全体を100分くらい(テキトー)にすればテンポよく見られたと思うんだけど。100分はテキトーだけれど。
でもこの作品はアカデミー作品賞を取っている。
派手でお金もかかっているけれど、そこまでの映画だろうか、、、と思ったら、どうやらこの年は傑作が多すぎて票が割れ、意図せずこの作品が選ばれてしまったらしい。しかもマスコミに「授賞理由=不明」とまで書かれて揶揄されたんだとか(Wikipediaによると)。ひどい書かれよう。
でも分かる。スター映画で大作だからノミネートしたけど、ほんとはノミネート止まりで良かったのに、偶然が重なってオスカー受賞となった感じ。
オスカーを取るほどの映画だとは思わないし、長すぎると思うけど、要所要所は見るべきところも多い、そんな感じの作品だと思う。


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