- 映画『ザ・カンニング [アルバイト情報](1982)』のデータ
- 映画『ザ・カンニング [アルバイト情報](1982)』のあらすじ
- 映画『ザ・カンニング [アルバイト情報](1982)』のワンシーン
- 映画『ザ・カンニング [アルバイト情報](1982)』の感想
映画『ザ・カンニング [アルバイト情報](1982)』のデータ
題名 ザ・カンニング [アルバイト情報](Les Sous-doués en vacances)
監督 クロード・ジディ
出演 ダニエル・オートゥイユ、ガエタン・ブルーム
上映時間 95分
制作年 1982年
制作国 フランス
映画『ザ・カンニング [アルバイト情報](1982)』のあらすじ
バカロレア予備校「ルイ14世予備校」の仲間たちはバカロレア合格後に休暇を取り、青春を謳歌していた。一番の女好きのベベルは彼女と一緒にセイシェルにいくつもりだ。ところが彼女は空港に現れた別の男と一緒にセイシェルに行ってしまう。
一方、双子のエレーヌとクロディーヌもそれぞれバカンスを計画中。クロディーヌは彼氏と一緒にセイシェル旅行を計画していたが、エレーヌがクローディアになりすまして彼氏と一緒にセイシェルに行ってしまう。
さらに一方、人気歌手でモテモテの女たらしグロモーは、6回目の結婚式中だというのにもう参列者の女に目移りし、早速浮気に走っていた。
歌手のグロモーは次のシングルはコンピューターを使ってエモい曲を作ろうとしており、大勢の男女を集めて ”ラブ・コンピューター” にかけ、若者に受けそうなメロディを探していた。
その実験に参加したベベルとクロディーヌは、コンピューターから相性最高のお墨付きを受ける。実際に二人はすぐに意気投合するが、グロモーもクロディーヌを狙っていた。
グロモー主催のパーティに参加したベベルはまんまとグロモーの策略にはまり、クロディーヌにゲイだと疑われてしまう。ベベルはグロモーの別荘へ行ってしまったクロディーヌを追いかけ、フランス中を駆け巡ってルイ14世予備校の仲間たちと合流。グロモーの別荘へ突撃する。
映画『ザ・カンニング [アルバイト情報](1982)』のワンシーン
映画『ザ・カンニング [アルバイト情報](1982)』の感想
オープニングが当時流行り始めていたラップで始まるのが楽しいし懐かしい。フランス語ラップは珍しいし、ノリが良くていい曲だぞ。
気になるルイ14世予備校の面々は実はそれほど出てこなくて、話のメインはベベルくんと新キャラのクロディーヌ、同じく新キャラのグロモーの三人。前作の仲間たちは途中で合流して、ベベルくんの恋路を手助けする。
で、前作同様、邦題に偽りあり。
[アルバイト情報] とか言いながら、アルバイトがメインの話では全然ない。ルイ14世予備校の仲間たちは、アルバイトはするんだけど別にそこにスポットが当たっているわけではなくて、フツーに一人の女を二人の男が奪い合う恋模様がメイン。
前作も『ザ・カンニング[IQ=0]』だけどカンニングシーンは付け足しで、彼らが繰り広げる ”いたずら” がメインだった。
とはいえ、YouTubeとかでよくある「題と内容が違うじゃないかあ! タイトル詐欺だ!」と怒るような作品ではない。アルバイトしていないわけじゃないし。
ケッサクだった前作よりは若干パワーダウンしてるけど、陽キャなノリの良さは健在で、相変わらずおバカで十分楽しい。グロモーが駆使する ”ラブ・コンピューター” は、80年代らしい牧歌的なコンピューターで懐かしかったし。
映画は楽しかったけど、一番気になったのはベベルくんを始めとするルイ14世予備校の面々が、前作から2年テードしか経っていないのにやけに老けてたこと。
たった2年なのに、、、
特に前作でガエタンのバイクを盗んでは色を塗りなおして、それをまたガエタンに売りつけて稼いでいたグラフィティが、少し太ったせいかやけに老けていた。前作ではちょっとモッズぽくて、ミュージシャンみたいで可愛かったのに。
逆に意外にも垢抜けていたのが、そのガエタン。前作ではグラフィティに騙されて同じバイクを何度も買いなおさせられていた、だいぶ鈍いおバカで、見た目もヲタクっぽくて一番汚かったのに、今作では少し痩せて、メガネを外して、大人っぽく格好良くなっていた(本人比較で)。学者役が似合いそうな賢そうな面持ち。
私は今回の登場人物の中で、見た目だけで言えばガエタンが好み。
前作に引き続きの視聴だし、前作は80年代当時にもTV放映時に見ていたのもあって、なんか昔の同級生に再会したような、懐かしくも愛おしい気持になった。
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