
映画『SEX発電(1975)』のデータ
題名 SEX発電(Conviene far bene l'amore)
監督 パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
出演 ジジ・プロイエッティ、
上映時間 106分
制作年 1975年
制作国 イタリア
映画『SEX発電(1975)』のあらすじ
80年代のエネルギー危機がきっかけで、この世界線の21世紀は科学文明が衰退。 電気を生み出す機構がすべて壊滅して、文明が200年は後退し、車は馬車に、灯りはロウソクに頼るような、電気のない生活を強いられていた。
科学者はこぞって電力を生み出す方法を模索していたが、主人公である科学者が、セックスを通して 人間が生み出す電力に着目。町一番の“絶倫男”ダニエレと、“8人の子だくさんお色気夫人” フランチェスカをスカウト。二人に性行為をさせて電力をゲットしようと奔走する。
なんだかんだとありながらも実験は大成功。街中に灯をともすことに成功する。 その結果、性的行為が社会において義務化され、人々はせっせと「電力の為のセックス」に励み、「純粋な愛情によるセックス」が禁止されるという真逆の倫理観が社会に定着する。
ところが今度は若者たちの間で「プラトニック・ラブ」がはやり始めてしまい、政府は頭を抱えてしまう。
映画『SEX発電(1975)』 ”あれ” で発電大成功のシーン
映画『SEX発電(1975)』の感想
もしかしたら起こりうるかもしれない近未来を舞台にした、 SF風味のエッチ系おバカコメディ。SFではなくSF風味。
でもポルノじゃないから言うほどエッチでもない。もちろん女の裸がまあまあでてくるから家族で視聴というわけにはいかないが、生々しくないから見ているこっちがエッチな気持ちになったりはしない。
おばかだなー、と思って見ていると、最後の方でなかなか哲学的な展開になってくる。
主人公らはセックスを通しての発電に成功したので、これをイタリア中に広めたい。そのためには宗教的モラルが邪魔だというわけで、ローマ法王を動かし、キリスト教的教義を書き換え、愛を禁忌にして、愛のないセックスの価値を高めていく。
おかげで人々はこぞってセックスをしまくり、電力はガンガン、産業は発展というか元通り。
「よかったよかった」となるのもつかの間、人々の中には愛撫だけで本番に行きたがらない男女がでてきてしまう。
要は、肉体的な関係を奨励すれば奨励するほど「本当の愛」に目覚めてプラトニックが流行ってしまうのである。
なかなか思い通りにはいかないね、逆張りする人はいつの時代も、どんな場合もあるもんね。
というわけで、それなりに考えさせられるオチになっていた。
ちなみに精力絶倫男をやった男優はあんまり魅力あると思わなかったけど、子だくさん夫人をやった女優さんはかなりの美人。ちょっとぽっちゃり系でセクシー。
と、需要を喚起して終わりにする。

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