映画『青の恐怖』のデータ
題名 青の恐怖(GREEN FOR DANGER)
監督 シドニー・ギリアット
出演 アラステア・シム、サリー・グレイ、ロザムンド・ジョン
上映時間 93分
制作年 1946年
制作国 イギリス
映画『青の恐怖』の登場人物
イーデン・・・外科医。女たらしで実際モテモテ。
ウッズ・・・看護師。太目。
サンソン・・・看護師
リンレイ(フレディ)・・・看護師。バーンズの婚約者。
ベイツ(マリオン)・・・看護婦長。年長で一番背が高い。イーデンに惚れている。
バーンズ(バーニー)・・・麻酔科医。リンレイと婚約している。
ジョゼフ・ヒギンズ・・・最初に運び込まれた患者。郵便配達夫。
コックリル・・・スコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)の警部。
ホワイト・・・病院の事務長。
映画『青の恐怖』のあらすじ
第二次世界大戦下のイギリス。病院の外科手術チームが中心となって話が進む。
チームは女たらしの外科医イーデン、真面目な麻酔科医バーンズ、数人の手術室看護師で構成されていて、みなそれぞれ男女関係にある。バーンズは看護師リンレイと婚約しているが関係は順調ではなく、彼女にはイーデンの姿がチラついている。イーデンは他の看護師ともいい関係だし、婦長のベイツはイーデンに惚れて執着している。
そんなチームが、骨折したヒギンズの執刀に入る。しかし酸素が出ず麻酔管理に失敗しヒギンズが死亡する。実は4年前にも患者をしなせたことがあるバーンズは窮地に立たされる。
パーティに皆で参加している。婦長のベイツはイーデンに捨てられ自棄になり、皆の前で「ヒギンズの死は殺人よ。私は手口も犯人も知っている、証拠も隠してある」と叫ぶ。そして夜の病院に忍び込んだベイツが手術着姿の男に刺殺される。発見者はリンレイ。
そこへロンドンからコックリル警部が捜査に乗り込んでくる。犯人は誰なのか。捜査が開始されるが、次の事件が起こる。
映画『青の恐怖』の感想
・・・というわけで推理ものだった。事前情報ゼロで見始めたので、前半のかなりの時間を割いている男女関係のもつれを見ていて、人間ドラマっぽい展開だと思った。
なんだか面白くなりそうだなあ!と。
ところが婦長が殺されて警部が乗り出してきて、映画が俄然 「推理ものだったのか!」という展開になってからがいかん。
俳優陣が見慣れない俳優ばかりだったし、特に女性陣は似た感じのイギリス系白人女性ばかり、しかも服装も全員がナース服、手術着姿、マスクで見分けがつきにくい。
おまけに呼び名が苗字で呼んだり名前で呼んだりするので、誰が誰で、誰が誰だったかをすっかり見失った。リンレイが・・・、イーデンが・・・と言われても「どの人がリンレイでしたっけね」「ええと、これは誰でしたっけね」という具合で完全に理解の外に。
私は推理小説が苦手なので自分の頭が悪いのだろうと思って、登場人物を整理しながらもう一度、丁寧に見返してみた。
でもやっぱり犯人の動機がイマイチよく分からない。第二次世界大戦下という時代性も犯人の動機のひとつらしいけど、印象に残らない。
それから取ってつけたような終わり方。重ねて納得感に乏しい映画だった。