ぱっとみ映画感想ブログ

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らせん階段(1946)

 

 

題名 らせん階段(The Spiral Staircase)
監督  ロバート・シオドマク
出演 ドロシー・マクガイア、エセル・バリモア、エルザ・ランチェスター、ロンダ・フレミング
上映時間 83分
制作年 1946年
制作国 アメリカ



ある村で障害者ばかりが殺される事件が起こる。屋敷の寝たきり女主人に仕える少女ヘレンは、過去に起こった事件が原因で心理的な障害を負って声が出ない。医者の恋人が心を尽くすが改善しない。屋敷は女主人のほかに、長男の教授、次男、教授の秘書、使用人夫婦、ヘレン、女主人の看護師が住んでいる。
女主人はヘレンの身に何かが起こると予感している。不安が募る中、秘書が殺される。ヘレンは次男を怪しみ、地下に閉じ込める。いよいよヘレン自身が狙われるが、その時には頼れるものは誰もいなくなっている。電話をしたくても、ヘレンは声が出ない。
その後犯人は発覚し、ヘレンの声もでてハッピーエンドになる。


モノクロなのは陰影があって雰囲気がある。”手だけ”で表現される秘書殺害シーンは、昨今のドギツイばかりの演出とは真逆の描き方で素晴らしかった。
 
とはいえ犯人の動機に説得力がないし、一貫性もなくて納得がいかない。ヘレンの声が出たのも説得力に欠ける。ショック療法ってこと? なんかなあ。
題名も ”らせん階段” を強調されても「なるほど、うまい!」って感じでもない。
それに全体的に淡々としていて緊迫感に欠けるし、シオドマク監督としてはイマイチの出来だと思う。
 
でも2度もリメイクされているらしい。
そしてそのうちの一つは私の大好きなジャクリーン・ビセットが主役。そういやそんな映画に出ていたな。しかもクリストファー・プラマーも出ているとある。
これは今度見てみないといかん。きっと下品に、煽り立てた演出になっていると予想する。

 

 

らせん階段(字幕版)

らせん階段(字幕版)

  • ドロシー・マクガイア
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