題名 闘牛の女王 (Fiesta)
監督 リチャード・ソープ
出演 エスター・ウィリアムズ、リカルド・モンタルバン
上映時間 104分
制作年 1947年
制作会社 MGM
制作国 アメリカ
舞台はメキシコ。闘牛士の家に双子の姉弟マリアとマリオが生まれる。父のアントニオはマリオを闘牛士の跡取りとして育てるが、マリオは音楽の才能があり、音楽家の道を選ぶ。
姿を消したマリオに成りすまして闘牛場に立ったマリアは、見事な牛さばきを見せて大成功を収める。身に覚えのない試合に自分が立っていたことを知ったマリオは、それがマリアの仕業と気づいて闘牛場へ向かう。
闘牛場ではすでに試合が始まっており、ピンチを迎えたマリアをマリオが救う。父アントニオは、最後はマリオが音楽家の道に進むことを認め、マリアは婚約者と結婚して大団円。
エスター・ウィリアムズが全然泳がない系の映画。おまけに設定に無理もある。
エスターがトップクレジットの映画だけど、明らかに主役はリカルド・モンタルバン。モンタルバンのハリウッド進出第一作目で、ピアノは弾くわ、ダンスも上手いわ、闘牛姿も凛々しいわで、モンタルバンの方は見どころがたくさん。
比べてエスターの方はといえば、申し訳程度にちょびっとだけ水着になって泳いでいたくらいで、彼女の売りである得意の水泳を封じられて、なんでこの役をエスターがやらなくっちゃいけなかったんですかね。
じゃあその代わりに用意された見せ場が何なのかというと、モンタルバンに成りすまして男装し、闘牛場に降り立ち、闘牛士として牛と闘うという無茶設定。
健康的かつ女性的な肉体美を誇るエスターが男装したって、誰一人騙されないよ。お尻が無理だもん。
エスターと婚約者がキスをして映画が終わるのも、取ってつけたような終わり方に感じられてちょっと失笑。
本編では主役感が乏しかったのに、最後だけいきなりヒロインされてもさあ。だいぶ失笑してしまった。