ぱっとみ映画感想ブログ

    1999年までの映画 特化型ブログです

光る眼(1995)

 



 

 

映画『光る眼(1995)』のデータ

題名 光る眼(Village of the Damned)
監督 ジョン・カーペンター
原作 ジョン・ウィンダム「呪われた村」1957年
出演 クリストファー・リーヴ、カースティ・アレイ、リンダ・コズラウスキー、マーク・ハミル、マイケル・パレ
上映時間 98分
制作年 1995年
制作国 アメリカ

 

 

映画『光る眼(1995)』のあらすじ

カリフォルニアの小さな田舎町ミッドウィッチ。ある日バザーの準備中、町中の人や生き物が一斉に意識を失うという現象が発生する。やがて一斉に目を覚ますが、現象の理由は誰にも分からない。政府の調査員スーザンは、地元の医師アランの協力得て調査に乗り出す。

そのうち町の女性たちが一斉に妊娠していることが発覚。子供たちの父親が誰なのかは誰にもわからない。時が経ち、全員は同じ日に出産。スーザンは、自分が取り上げた子供を「死産だった」と言って施設から持ち出す。

こうして生まれた子供たちはみな成長が早く、白金色の髪と光る眼を持ち、異常なほど知能が高かった。しかも人の心を読み取り、操る超能力を発揮し始める。そしてリーダー格のマーラを筆頭に冷酷さをエスカレートさせ、町の人々を脅かし始める。

子供たちは男女のペアを組んでいたが、デイヴィッドはいつもひとりだった。なぜなら死産だった子供がデイヴィッドのパートナーの筈だったのだ。このデイヴィッドだけはなぜか他の子と違っていた。医師のアランはデイヴィッドに可能性を見出す。

やがてアランはマーラの親として、医師として、残された町の人々だけでなく、人類の未来を守るため子供たちとの対決を決意する。

 

 

映画『光る眼(1995)』の予告編

www.youtube.com

 

 

映画『光る眼(1995)』の感想

この作品は『未知空間の恐怖/光る眼(1960)』のリメイク。基本的には同じ話で、相当ちゃんとオリジナルを踏襲していた。

でもさすがジョン・カーペンター。映画が始まって割とすぐ、「ここでそれぶっこむんだー」てな感じに、お得意のショッキングなグロ映像を突っ込んでいてびっくり。オリジナル作品は知的ホラーって感じだったから、ちょっと油断してた。

 

新旧を比較すると、ミステリアスで冷静かつ知的な雰囲気のオリジナルか、ホラー色が強いリメイクか、という感じ。当然リメイクの方が暴力的で、映像的なインパクトは強め。

 

テーマ的なものもだいぶ印象が違くて、

1960年版は冷戦時代という時代柄、「核への恐怖」とか「科学の限界」みたいなものをテーマにしていたし、さらには「異質で能力が高い他者が、グループでコミュニティーに入ってきたら、あなたはどうしますか」という社会的なテーマも感じられる作品だった。ラストは人類の理性と倫理に対する問いを残して、哲学的ですらあった。

でもこの1995年版には、そういう社会的に大きなテーマはあんまり感じられなかった(あったのかもしれないけど)。

 

子供たちの存在も、オリジナルは「人間の能力が最大限に発揮された、人間を超えた存在」という感じで、あくまでも私たち人類の延長線上にある描き方だったけれど、

カーペンター版はもっと直感的に、「子供たちがエイリアンみたいで怖い」という感じ。

 

総じてオリジナルの方が見ごたえがある。

デイヴィッドを筆頭に、男の子たちのルックスが可愛いのだけが救い。でもショタでもないかぎり、これを見るなら『未知空間の恐怖/光る眼(1960)』を見た方がずっといいと思う。

 

 

蛇足だけれど、今作はクリストファー・リーヴが事故で半身不随になる前の、最後の主演映画でもある。

この頃リーヴは40代前半。のちに事故で半身不随になって車いす生活になったリーヴの姿は、そりゃあ痛々しいものがあるのだけれど、この映画は事故前にも拘らず、すでに40代には思えないお姿にびっくり。特に髪型が、、、ちょっと安いカツラみたいで、なんとかなんなかったのかしら。髪が不自然だった。

それからジェダイの騎士マーク・ハミルはともかく、マイケル・パレの凋落ぶりにも驚いた。80年代にはスターの仲間入りして、格好良くて輝いていたのに、『光る眼』ではモブかと思うほど、あっという間に死ぬ始末。

時の流れは残酷。

 

蛇足ついでにもう一つ。

オリジナルも同じだけれど、女ってすごいなと思いました。このシチュエーションで子供、産みますかね。

だって、町の全員が気絶して、数時間後に目が覚めたら妊娠していて、それも町の女性全員が一斉に妊娠してるんですよ。

得体のしれない命がお腹の中で育っていって、それを産むなんて、、、そういう女の存在そのものがホラー。

とはいえ、女は妊娠して母親になると本能で鬼子母神みたいに盲目になるのは仕方ないとしても、男たちも一緒になってマタニティ体操してていいのか。男はこういう時に冷静になって真相を見抜き、人類を救うのが役割なのではないのか。

一緒に「ヒー、フー」ってやってるのを見て、私は絶望しました。

 

 

 

【関連記事】

www.pattomi-eiga.com

www.pattomi-eiga.com