ぱっとみ映画感想ブログ

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ウォーターワールド(1995)

 

 

 

 

 

映画『ウォーターワールド(1995)』のデータ

題名 ウォーターワールド(Waterworld)
監督 ケヴィン・レイノルズ
出演 ケビン・コスナー、デニス・ホッパー、ジーン・トリプルホーン
上映時間 136分
制作年 1995年
制作国 アメリカ

 

 

映画『ウォーターワールド(1995)』のあらすじ

地球上の氷が全部解け、大陸がすべて水没してしまった近未来。見渡す限りの海原の中、生き残った人々は人工の浮島やボートで暮らし、互いの資源を奪い合いながらかろうじて生き延びていた。

彼らの唯一の希望は、伝説の土地「ドライランド」。地球上で唯一地面が残っていると言われているが、その島を見た者は誰もいない。

そのドライランドへの地図を背中に入れ墨した少女が発見され、海賊ディーコンらが少女の住む集落に襲撃をかける。そこに偶然居合わせた ”マリナー” と呼ばれる一匹狼の男が、その争いに巻き込まれる。男はエラと水掻きをもつ、海洋惑星に順応したミュータントだった。

マリナーは気が乗らないながらも、海賊ディーコンの横暴から少女を守るはめになる。

 

 

映画『ウォーターワールド(1995)』の予告編

www.youtube.com

 

 

映画『ウォーターワールド(1995)』の感想

盛大に制作費をかけ、盛大に大コケしたことで有名な野心作にして超大作。

当時絶大な人気を誇ったケヴィン・コスナーと、怪優デニス・ホッパーの競演も話題だったのに、確かアメリカでは「アメリカ映画史上最大の赤字作」と言われてしまっていたと記憶している。

挙句の果てにデニス・ホッパーは第16回ゴールデンラズベリー賞で「最低助演男優賞」を受賞し、加えて「最低作品賞」「最低男優賞」「最低監督賞」にもノミネートされてしまうという惨憺たる有様に。

 

なぜこうなった。

 

どうやら「地球全部が海」という世界観にこだわるあまり、余りにもお金と時間をかけ過ぎたために変な注目を集めてしまい、公開前から揶揄されていたらしい。

主演するだけでなく、制作にもタッチしていたケヴィン・コスナーが、当時あまりにも大スターすぎたもんだから、その分余計に厳しく叩かれてしまった気がする。

もともと髪の毛が薄いのに、それが水にぬれるから余計に寂しく見えて、そこを手ひどく揶揄されたりなんかもしていた。男前ならではの叩かれ方か。嫉妬渦巻くドロドロ。

まあ、とにかく酷評された映画だった。

 

でも私はこの映画かなり好き。そんなに酷くないよ。とにかく世界観! 世界観一発!っていう感じなところが大好き。

作品自体はまぁ「海のマッドマックス」だと思ってもらえば間違いなくて、「地球全体が海」というこの思い切りの良さを、ぜひ前向きに楽しみたい。

 

だって今作は映画が始まってすぐに始まるいつものユニバーサルの地球ロゴから、段々段々と陸地が消えていき、最後には全く陸地がなくなって、そして映画本編が始まるんですよ! 配給会社のロゴからそのままつながって本編に入るなんて、それだけでワクワク、期待が高まるってなもん。

そして広大な見渡す限りの海原に、ただぽつんとマリナーのボートが漂っていて、その圧倒的世界観と孤独感にしびれること請け合い。

こんな世界でたった一人で生きる男、マリナー。

このマリナーのボートが万能で、無駄が一切ない機能的な作りになっているところがまた熱い。そしてこのボートと一心同体になっているらしいマリナーの、無駄のないキビキビした動きを観ているだけで、「有能であるっていうのは見ていて気持ちの良いものだなあ」という気持ちになる。

この小さなボートに生存のためのあらゆる機能がコンパクトに詰め込まれていて、ほとんど手足なの。

かっくいいなあ。

 

ま、ラズベリー賞で、このマリナーを演じたケビン・コスナーは最低主演男優賞にノミネートどまりで、助演のデニス・ホッパーが最低助演男優賞を受賞した気持ちは分かる。

ケビン・コスナーはセリフがほとんどない行動の人っていう感じで、暑苦しさは控えめだったけれど、デニス・ホッパーは暑苦しすぎた。ちょっとやりすぎというか、悪ノリしていたもんね。受賞するのも分かる。

それから、ヒロインがちょっとイマイチだったのと、少女もイマイチだと思った。

ストーリーも「心を閉ざしたはぐれ者が、ヒロインや少女と交流するうちに心を開いていく」みたいな話で、ベタといえばベタ(私はこれでいいと思っているが)。

 

それでも、見渡す限りの海原の中で、がれきを集めて人工島を作り、人が死ねばその遺体がいつか地面になるよう願って海に沈めたり、この世界にはもう存在しない ”土” や ”水” というものが貨幣替わりとなり、酒ではなく普通の水を大事そうに飲む、みたいな世界観が好きだし、これだけでも見る価値があると思ってる。

 

 

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