題名 ガラスの鍵 (The Glass Key)
監督 スチュアート・ハイスラー
出演 アラン・ラッド、ブライアン・ドンレヴィ、ヴェロニカ・レイク
上映時間 85分
制作年 1942年
制作国 アメリカ
アラン・ラッドとヴェロニカ・レイクのハードボイルド作品。二人のコンビ第2作目。原作はハードボイルド小説の雄ダシール・ハメット。
ならず者だが街の有力者で政治家に立候補しようとしているポールと、その親友で片腕のエド。この二人がライバル候補の娘ジャネットに惚れてしまう。しかしポールはライバル候補の息子でジャネットの兄テイラー殺しの容疑がかかってしまう。
エドはポールのために真犯人を挙げようと事件の捜査に乗り出すだけでなく、ジャネットとポールの婚約をも祝福する。
、、、という、男の友情と美学(やせ我慢ともいう)を描いた作品。
ハードボイルドの良さがさっぱり分からないことを自覚している私だが、これもどこが見どころなのかやっぱりちっとも分からなかった。
話も面白くないし、ハラハラもしなければドキドキもしないということで、私が悪いのではなくたぶん駄作なんだと思う。退屈。
主演も、アラン・ラッドとヴェロニカ・レイクというスター・コンビだけれど、私には彼らの魅力も分からずじまい。
アラン・ラッドは終始薄ら笑いで余裕ぶっていたけれど、精一杯背伸びしている感じでタフガイには全然見えない。
彼の背が小さいことは有名だけど(168cmと言われている)、背が小さいとかそういうことではなく、貧弱なのにタフガイぶっているために余計しょぼく見える悪循環に陥っている。着ているスーツやコートのサイズが合っていないから、服の中で体が泳いじゃって、とてもしょぼく見える。80年代後半かと思うような肩パッド付きの服で自分を大きく見せるのは失敗しているよ。
そしてさらに、『奥様は魔女(1942)』を見たときに薄っすら感じていたけれど、やはりヴェロニカ・レイクもしょぼかった。
豊かな髪が売りのスターだけど、確かに髪をおろしている時はそれなりにはゴージャスに見えるけど、髪をアップにした途端にしょぼい。小柄できゃしゃな体つきだから、髪をアップにすると頭でっかちになってやたらとチンケな女に見えたので、言われるほどの女ではないなと思った。