映画『ターザンの逆襲』のデータ
題名 ターザンの逆襲 (Tarzan Escapes)
監督 リチャード・ソープ
出演 ジョニー・ワイズミュラー、モーリン・オサリヴァン、ニール・ハミルトン
上映時間 89分
制作年 1936年
制作会社 MGM
制作国 アメリカ
映画『ターザンの逆襲』のあらすじ
アフリカの地にジェーンのいとこのリタとエリックが訪ねてくる。叔父が亡くなり、莫大な遺産がジェーンに残されたというのだ。相続の条件はジェーンがイギリスに帰国すること。二人は全財産をこの旅に費やしており、ジェーンを連れ戻し、分け前にあずかろうと考えていた。
”白い猿”ターザンを捕らえようと目論むフライ大尉が案内を買って出て、探検隊を組織し一行はターザンの元へ向かう。野蛮なガボニ族と戦い、断崖を登り、多くの犠牲を払いながらもターザンの元へ到着。捕らえたチンパンジー(チータ)を囮にターザンをおびき寄せる。
しかしターザンの方が何枚も上で、逆にリタがターザンにさらわれる。おかげでジェーンは二人と再会し、自宅に二人を招待する。
フライ大尉はジェーンだけでなく、ターザンもロンドンへ連れて行こうと画策する。自分の利益しか頭にないフライ大尉は、ジェーン、リタ、エリックらをガボニ族に献上し、ターザンは自分がもらい、ロンドンで見世物にしようと企む。
映画『ターザンの逆襲』の感想
ジョニー・ワイズミュラー版ターザンの3作品目。今回もよかった。
ジェーンはすっかりジャングルの暮らしが気に入って幸せそう。「悪夢を見たの!怖かったわ」と言って話す悪夢というのが、「ロンドンでタクシーに乗ってカードをしに叔母の家に行く夢」だもの。「ターザン、さらってくれてありがとう」って言ってた。
おまけに第3作目にしてターザンらが住む家は、なんと文化住宅も真っ青の、文明的なお家。エレベーターにキッチンに水車を利用した水道もあるし、天井にはシーリングファンもまわる充実ぶり。素敵。
お約束のターザンとジェーンの水辺でのいちゃいちゃシーンもあるし、今回は小鹿を救おうとターザンがワニと戦う大格闘シーンもある。
ところで前回おっさんになっていたチータはまた子供に戻っていた。
そしてお約束のクソ白人も出てくる。白人がクソ白人を映画に出す心理ってどういう感じなんだろう。それも毎回。俺たちアメリカ人だからブリカスとは関係ないもんね、って感じなんだろうか。私からするとどっちもどっちなのだが。まあアメリカの方がわずかにマシか。
ジェーンを演じたモーリン・オサリヴァンは相変わらず可愛かった。溌溂とした健康的な感じがジェーンに合っている。
ターザン役のジョニー・ワイズミューラーは相変わらずの肉体美だけど、ちょっと険しい顔つきになってきた。
疲れだろうか。それとも他に理由があるのだろうか。