題名 デュバリィは貴婦人(Du Barry Was a Lady)
監督 ロイ・デル・ルース
制作 アーサー・フリード
出演 レッド・スケルトン、ジーン・ケリー、ルシール・ボール、トミー・ドーシー
音楽 コール・ポーター、トミー・ドーシー楽団
上映時間 96分
制作年 1943年
制作会社 MGM
制作国 アメリカ
ジーン・ケリー駆け出し時代の2作目。主役はレッド・スケルトン。私はスケルトンは好きじゃないっていうのに、連続でスケルトンの映画を取り上げてしまった。
映画自体はハチャメチャで支離滅裂。競馬で大穴を当てたスケルトンが、気絶して中世に飛んだ夢を見て、ルイ15世とデュバリィ夫人になってフランスの歴史をこき下ろすというコメディ。
で、目が覚めてみんなで踊って終わるという、後半に行くにしたがって訳がわからなくなる。
なんとなく、後の『バンデッドQ(1981)』とか『ビルとテッドの大冒険(1989)』とかに影響を与えていそうな、いなさそうな。
主役の二人は、二人ともいつも通りわざとらしくてあざといんだけど、やっぱりジーン・ケリーはちょっと違う。ハンサムだからではなくて、やっぱり何か違う。品がいいんだと思う。
全体的にはファッションや美術はきらびやかだし、歌って踊って、楽しいんだけど、ジーン・ケリーが出てなかったら持たなかったんじゃないかな。
ま、要はどうでもいい映画なんだけど、1943年と言えば太平洋戦争真っ最中。日本はすでに負けが込み始めて戦争に行かせるコマもなくなって学徒出陣!とかやってる頃に、敵国アメリカさんはこんなアホな映画を大金かけて撮っていたんだなあ、とかは思うよね。ふーん、みたいな。