ぱっとみ映画感想ブログ

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虐殺の街(1950)

 

 

 

 

 

映画『虐殺の街(1950)』のデータ

題名 虐殺の街(DARK CITY)
監督 ウィリアム・ディターレ
出演 チャールトン・ヘストン、リザベス・スコット、ヴィヴェカ・リンドフォース
上映時間 98分
制作年 1950年
制作国 アメリカ

 

 

映画『虐殺の街(1950)』のあらすじ

ヘストン演ずるダニーは軍隊上がりのギャンブラー。仲間と賭場を開いて稼いだり、カモを見つけて巻き上げたりしている。

ある日5000ドルの小切手を持ついいカモを見つけたダニーは、仲間とのポーカー勝負に誘い出す。ダニーらは初日はカモに稼がせ、二日目に小切手ごと身ぐるみはがし無一文で街に放り出す。するとそのカモ、アーサー・ワイナントはホテルで首をくくって自殺してしまう。

警察に目を付けられるダニー。そんな中、仲間の一人、バーニーが自宅で首を絞められ、吊るされている姿が発見される。犯人はおそらく、アーサーの兄シドニーだ。

ダニーはまずシドニーの写真を手に入れるため、アーサーの妻ヴィクトリアに会うが、写真は手に入らない。しかももう一人の仲間オギーはモーテルのシャワールームで吊るされていた。次は自分の番。ヴィクトリアとその息子と接するうちに情が移ったダニーは、罪滅ぼしの金を作るためにラスベガスへ向かう。

ベガスでディーラーの職を得たダニーは、仕事の合間にヴィクトリアに約束した1万ドルをクラップスで稼ぎ出す。

そのラスベガスにシドニーが現れる。そうと知ったダニーはその金を恋人のフランに託し、自分はシドニーを迎え撃つ。格闘の末、警察の到着でかろうじて生き延びたダニーは、堅気になることを心に決め、恋人のフランと共に立ち去っていく。

 

 

映画『虐殺の街(1950)』の予告編

www.youtube.com

 

 

映画『虐殺の街(1950)』の感想

チャールトン・ヘストンのデビュー作ということで見てみた。

 

ダニーが復讐の標的にされ命を狙われる話を軸に、ダニーとその恋人フランとの交流や、死んだカモの妻ヴィクトリアとの心のふれあいなどを絡めた犯罪映画。ややメロドラマ要素強し。そしてまあまあの出来かと。

 

復讐鬼と化したシドニーが、普通の人な筈なのにまるでプロの殺し屋のような動きを見せるのが解せないな、、、とは思う。

最初の犠牲者バーニーの時も、ダニーの時も、相手に姿を見せずに現れて、まるでランボー並みの手際の良さ。元グリーンベレーとかなのかしらと思うほど。

それからヒロインのフランを演じた女優さんがあんまり好きじゃなかったのもやや不満。声が渋くて歌もうまいし、「まるで八代亜紀や!」と思ったけども、主人公の恋のお相手としてはやや貧相な感じで物足りない。

 

とはいえこの映画は何と言っても、チャールトン・ヘストンのデビュー作であることに価値がある。そして思った通り、26歳のチャールトン・ヘストンは美しかった。

私はヘストンは、体格が立派なので押し出しは良いが、基本的に貧相な男だと思っているのだけれど、さすがに若くてまだ欠点が露わになっておらず、体格の良さが際立っていて美しい。見栄えが良い。

というわけで、映画としてもつまらなくはないし、ヘストンのデビュー作を見るという意味でも、視聴する価値は十分にあると思う。