映画『恐怖の岬(1962)』のデータ
題名 恐怖の岬 (Cape Fear)
監督 J・リー・トンプソン
出演 グレゴリー・ペック、ロバート・ミッチャム
上映時間 105分
制作年 1962年
制作国 アメリカ
映画『恐怖の岬(1962)』のあらすじ
女をレイプして服役していた男マックス・ケイディが、事件の第一発見者である弁護士サムを逆恨みし、出所後執拗につけ狙って復讐を遂げようとする。
ケイディがサムの周辺をうろつきはじめ、妻と娘の身に危険を感じたサムは友人でもある警察署長に助けを求める。しかし警察はまだ何もしていないケイディを捕まえることはできない。
手始めにサムの犬が殺される。しかしケイディがやったという証拠がなく警察は動けない。次にケイディは町でひっかけた女をレイプし殴りつける。しかし女はケイディの報復を恐れて告訴せず、町を出てしまう。
そしてケイディはサムの娘ナンシーをつけまわし始める。狡猾なケイディのしっぽを掴ませず、警察は頼りにならない。サムは自分で妻子を守る決意を固める。
映画『恐怖の岬(1962)』の予告編
映画『恐怖の岬(1962)』の感想
1991年にリメイクされたスコセッシ監督&ロバート・デニーロで有名な 『ケープ・フィアー』 のオリジナル版。
一見したところ、こちらのオリジナルの方はマックスのイカレっぷりが控えめなので、サイコ映画というよりはスリラーだと思う。
そしてまあまあの出来かと。
近いうちにデニーロ版の『ケープ・フィアー』の感想もあげるつもりなのだけれど、デニーロ版と比べると、こちらは地に足が付いたリアリティ重視の演出(あちらはトンデモ展開を繰り広げるのでね)。
印象に残るのはマックス役をやったロバート・ミッチャムの個性。どろんとした眠たそうな生気のない目つきにマッチョな肉体が特徴的で、それが存分に生かされて、冷徹かつ不気味な雰囲気を醸し出していた。
私は今まで彼の作品を見たことがないと思う。
あの目つきは・・・ちょっと格好いいかもしれん。これから注目してみよう。
しかしなあ、もう一人の主役、グレゴリー・ペックは定番の優等生ぶり。なんかもう、いっつも優等生過ぎてつまらんのお。
二枚目で優等生。つまらん。本人もつまらなかったのではないだろうか。彼にとってちょっと面白い役が回ってくる 『オーメン(1976)』 はまだまだ先のことなのだった。
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